お袋が亡くなった
二年前から癌の転移が判っていたが、主治医と相談して隠してきた。いつもびくびくして過ごしてきた。そして今年、痛みに耐えかねてお袋が自ら入院したのが5/19。母の手を握って、告知したのが、5/24。母は立派だった。そしてすぐ、ホスピスを希望し、大急ぎで探して、ホスピスに移ったのが6/2。毎週一回は休んで通い、土日も通った。医師から電話で、泊まることを勧められたのが5/31。「え?昨日(5/30)はあんなだったのに」と駆けつけ…そのまま11泊することになった。8/11(月)の午後、母は僕の見ている前で、すーっと目を閉じ(ここ数日はずっと半開きだったんだ)、息を引き取った。
それからのことは色々書くことがあるんだが、一度にはまとめきれない。
今の職場に移ったのがちょうど癌の転移を知らされた直後だったので、本当に、今の職場には行きたくなかった。いつも、仕事が頭に入らず、中途半端に早帰りしていた。今も本当に中途半端だ。
だからブログの方も中途半端だが、思いつく・思い出すままに、断片を並べていって、ある程度揃ったら、清書して本家の方にアップしようと思う。
年を取ったと思った。
詳しく書くと、どこで仕事してるかバレちゃうから書けないですが、Silverlightを使ったシステム開発の仕事をいただき、取り組んでいます。
これ、技術的には、バカにしてたんですよね。ちょっとやればできるだろうと。
で、正直に言うと、今でも技術的な意味では、「筋の悪いモノを使ったなぁ」と思ってます。
その感想は、半分は当たってると今でも思っているのですが。それは、生産性が上がらない、という意味で、です。つまりプログラマ視点の意見というより、管理側の視点として、ですね。新規参画者の教育・育成にかかる時間が、結局従来の他ツールに劣らないどころか、もっとかかっているから、これは管理視点でいうと、失敗だと思うのですね。
ただ、いま私は、半ば、プログラマとして参加しています。作らねばならない。
作るのに、えらい時間がかかるんですよね。
でも、周りの若い衆は、私よりは早く進めている。確かに私は、いろいろなことを抱えていて、決して朝から晩までプログラムをいじれない状況ではあるのですが、それにしても、という思いがあります。
正直に書くと、ホント、Delphiだったら(古いですか?いえ現役ツールですぜ)
「この場合、こう組めば、データが参照できるだろう」
というのが、まったく通らない。しかも、なぜ通らないか、説明がない。
最近ハマったのは、上位階層のDatacontextにアクセスしたいと思って。コンパイルエラーにもならないし。実行時エラーにもならないし。でも、見えてない。ネットで調べると、これ、ダメらしい。なんでだ。ElementName指定して、上位階層のオブジェクトのプロパティをばっちり参照できるのに、どうしてDataContextだけはだめなの?
もちろん、答えがないのはわかっていて書いているのです。
いま、一つだけ例として挙げましたけど、一事が万事こうなのです。
疲れるんだよね。M$の「テクノロジ」とやらの練りの浅さが、ホント疲れるのだよね。Javaで全部作りたいよ。C#に言語的な興味は感じるけど、実装がこれじゃ、とても使う気にならんぜよ。というのが本音です。
ちなみに、悪口を言う前に、自宅PCにもVisual Studio Expressを2010から3バージョン入れ、今やほとんど売ってないSilverlight本を、いま数えたら、10冊買った。独習C#は除いたよ。オライリーと秀和システムのがわかりやすく、私が知りたい!と思うことを書いている本だった。Silverlight以外のC#本では、川俣さんの本が、世間評通り、いやそれ以上にいいですね。短いサンプルを読みながら打ち込んで、monoで動かすのが、最近の僕の、呑んだ後寝る前のひと時の楽しみです。
そのうえであえて言いますが、ホント筋の悪い技術だ!
でも、年をとって、新しいことを覚えるのが遅くなったんだなと実感しています。
なごみ亭 (本所吾妻橋)
ここ数日お世話になりっぱなしで。
まずこの近辺では、とん平、稲垣がいい。
旨い日本酒を飲むなら、十彩(といろ)が最高。
小腹がすいたら、墨田がいい。酒も安い。と思ったらホッピーの焼酎がかなり少なかったが、飲み屋じゃないんだから、これでいいのだ。旨いし、面白いメニューが多いよ。
ところが、私のような病的SEは、帰ってくるころには11時前後が当たり前なので、なかなか入れないのである。いや、そりゃ、松屋やゆで太郎はやってますが、飲めないだろう。
というわけで、なごみ亭のお世話になることが増えた。一律300円、ということで最初バカにして入らなかったんだけど、どれも旨いんだよね。いい店です。いつ行っても、いっぱい客いるしね。
というわけで、また宜しくお願いします。
リキッドレイアウト
MS関係者や、息のかかったひとの書いたものでは、「Excel同様に」と説明されることが多い。
間違いではないが、リキッドレイアウトを最も広めたのは、WebブラウザとHTMLである。ウィンドウサイズを縦方向・横方向に伸び縮みさせると、追随して文字の配置が変わっていくレイアウトエンジンが、良くも悪くもブラウザの可能性を感じさせた。「悪く」とは、当時のブラウザでは、従来のアプリに比べるとプリミティブな感じが否めなかった点だ。
そこにつけこんだかどうかは定かでないが、さまざまなプラグインが生まれては消えていく。
2013年現在、たとえばFlashは確かに生き残っているが、必ずしも「Webページ全体のレイアウトエンジン」としては使われていないのではないか。「部品」、時には画面全体を占領するほど大きいけど、他のHTMLとは明らかに異質な「部品」であることをユーザーも了解したうえで使われているように思う。だからこそ、異質な操作性も受け入れられている。正確にいうと受け入れられてはいないかも知れないが、「なぜそこだけ操作性が違い、やたらとロードに時間がかかるのか」を、大多数のユーザーも理解し(あきらめ?)たうえで、使われている。
余談だが、CSSが使われだす前後の時期、Webにおいても固定レイアウトが幅を利かせていた。(もちろん今でもあるけど)
僕はリキッドレイアウト(という言葉は知らなかったが)こそが、Webブラウザの良い点と思っていたから、そんなページを見るたび、軽い苦々しさを感じた。同じ感性のひとは、決して少なくないと信じる。
そしてMSは、そんな固定レイアウト的なデザイン感覚を、推進する側だった。と言うと言い過ぎかもしれないが、何とかして既存のブラウザを、Windowsの世界と同化させようとしていた(今もしている)のは誰もが認める事実である。