お袋がようやく退院

連れて帰ってきた。

いや、ほっとしました…。

一方、自分の体は、右足は相変わらず痛いし、帯状疱疹もまだ痛い。帯状疱疹のクスリは、バルトレックスという強い薬である。飲んでも何の変化も感じなかったが、一週間めにやっと効いてカサブタになってきたので、もっと飲ませろ!と迫ったが、一週間しか飲ませてもらえない強くクスリだそうで、効き出したところで終わり。道理で高かったしね。窓口で「7000円!?」と声を上げてしまったもの。(3割負担です)

で、痛み止めをもらって我慢している。これは治療なのか!と突っ込みたくなるが、それしかないらしい。頑張る。

近頃、自分が生まれる前後や、小学生の頃の古雑誌を買い込んで眺めるという、妙にじじ臭い趣味が芽生えた。何がいいかというと、広告が楽しい。ミノルタのカメラ、ラジカセ、オーディオそして清酒(!)の広告など、時代を感じる。そういう意味で一番楽しいのは、PLAYBOY日本版の初期、70年代のバックナンバーである。分厚いし、編集陣の熱気を感じるだけでなく、とにかく広告が大きくて洒落たのが多く、めくるだけで楽しめる。ページがでかいのはいいことだ。

で、今回は、広告だけではなく本文も楽しみたいので、S・Fマガジンを漁ってみた。
これはもう紙がぼろぼろの場合も多いので、せっせと補修しながら読む訳である。爺いだな。

一応狙いがあって、小松左京の「果てしなき流れの果に」の連載当時のS・Fマガジンを収集したかった。
全部は揃ってないが、最終回を含めた数冊をゲットできた。

それで早速、最終回に目を通して気づいたのだが、後年の文庫で暗記するほど読んだ同作と、文章が違う。やっぱり手を入れているんだ、と思って感心すると同時に、小松ファンの端くれとして、いいものを買ったなと思った。

それで思ったのだが、角川文庫のどれか忘れたが、解説の方が、「地には平和(を)」のラストをこう説明していた。『主人公は、ゴルフに興じていると、グリーンの上に、ひっそりと黒桜隊のマークが落ちている』という文章だったと思う。

それで不思議に思ったのだが、僕の知っている「地には平和を」のラストは、皆さんも御存知と思うが、プルーストを読み終えて妻子と歩いて帰る場面なんですよね。子供心に、この解説のひとは勘違いしたんだろ、と思い込んでいたのだが、もしかすると初出ではそういうラストだったのかしらん。

同作の載った号を買えない私のために、どなかたご教示ください。