コマンドマガジンVol.75を試しに買ってみる

あまりに暇でブログ書くぐらいしかすることがないので、また書く。

昔、僕はボードゲーム、それもシミュレーションゲーム、特にウォーシミュレーションゲーム少年であった。そういう人は、決して少なくないハズである。佐藤大輔ファン(複雑なファンだが)であることも、決してそのことと無縁ではないと思う。別にゲームから佐藤大輔に辿りついたわけではないし、そもそも僕はアド・テクノスのゲームは持ってない。が、同じ、燃えるものを感じる。(いま、Google日本語変換は僕の打った「もえる」を、「燃える」より先に「萌える」に変換しやがった。がっかりだ)

しかし、ファミコンの登場とともに、いつしか僕はサイコロを振らなくなった。ファミコン用の「大戦略」は、それはそれは酷いデキだったので、やがてPCゲームに興味が移った。

ちなみに僕が最初に自分用のサイコロを買ったのは、ウォーゲーム用ではない。『ガンバの冒険』のイカサマに憧れて、いつも持ち歩いていたのだ。イザという時、仲間の前でそれを振って決めたらかっこいいように思えたのだ。

さて「コマンドマガジン」だが、どうやって買ったかというと、別に秋葉その他をうろついたわけではなく、amazon primeで…
この雑誌は、毎号、シミュレーションゲームがおまけについてくるらしい。こんな素敵な雑誌が、細々と(失礼)続いていたことは、薄々ネットで気づいていた。が、本気で買おうと思ったのは、連休であまりに暇だからである。ただ、一冊3700円以上するので、とりあえず一冊だけバックナンバーを選んだ。それが表題の、Vol.75で、付録ゲームがなんと3つもある。メインは「モスクワ電撃戦」だ。バルバロッサ作戦である。題材はもう、メジャー中のメジャー、王道である。

マップは、昔のゲームのようにボール紙で補強されていたりはしないので、ペラペラの紙がすぐダメになってしまいそう。そこで、A4大に切り離し、クリアケースに挟んでみた。本当は、厚紙に貼りつけるといいのだろうが、こっちの方が手軽である。駒も綺麗に切り離してケースに入れてみた。また、コマンドマガジン本誌と付録一式も、A4プラスチックケースに入れてみたり…ゲーマーというのは小物に凝るものなのだ!(この連休、遠出が出来ないので、やたらと近所の百均に行って、何か仕入れてきては、ゴニョゴニョする)

さて、そこで早速ゲーム…とはならない。
まずバルバロッサ作戦について復習せにゃ気が済まないのである。しかし、度重なる引越しで戦史関連の書籍はほとんど失われてしまったようだ。家中探しても、あの本もこの本も無くなってしまったようだ。ただ、雑誌棚に埋れていた初期の「MCあくしず」が取り上げていたぐらいだ。(しかしこの雑誌は、内容はそこそこ読めるのだが、イラストや付録が困る。親や彼女には見せられん)

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…あの頃、ゲーム、何を持っていたろうか?
タクティクスⅡ、ミッドウェイ、スコードリーダーあたりの基本形から、ツクダのガンダム、タイガーI、パンサー、航空母艦、太平洋艦隊…
しかし友達の持っていたSPIのCITY FIGHTとか、パンツァーブリッツとかの方が面白かった。ツクダオリジナル(だったと思う)は、サンライズのアニメを中心に戦術級ゲームをいっぱい出していた。ガンダムは僕も一通り揃えて、ホビージャパンから買い込んだ駒ケースに綺麗に整理していた。さらには、自作の追加ルールを書いたりしたものだ。(グフのヒートロッドで相手を捕縛する、とか、今考えるとアホらしいが一生懸命書いてた)

ダンバインなんかも友達が持っていた。僕は最初バカにしていたが、付き合いでやらされてみると、仲々面白いルールだし、ゲームとしても悪くないなと、徹夜でボケた頭でぼんやり感じたことがある。そう、ウォーゲームといえば徹夜なのだ。友達の一人はゲーマー兼天文マニアであり、ペルセウス流星群の観測とゲームを並行でやらされ、外に出て望遠鏡を覗き、戻ってサイコロを振り…を夜明けまで繰り返したこともある。

先に書いた通り、『レッドサン・ブラッククロス』どころか、アド・テクノスのゲームはひとつも持ってないし、周りにもいなかった。ただ、高校時代に、ちょっとヒネた奴が…要するに僕みたいな奴が…街で偶然行きあった時に、あたかも、ものすごい悪いことを紹介するような感じで、
「実は…凄いゲームがあるんだ…」
と言ってルールブックだけ、カバンから取り出して見せてくれたことがある。それが後で考えてみるとレッドサンか、続編のリターントゥヨーロッパだったのだと思う。彼はものすごい秘密の悪事でも語るように、声を潜め(その割には、紀伊國屋書店の中で堂々と)そのゲームの設定を語って見せたのだった。いわく、日本とドイツが大戦に勝ち、その後雌雄を決する戦いを…

うちの高校、今考えるとすげーサヨクだったから、確かに大っぴらに語るような設定内容ではないが、それにしても大げさな…トンがった高校生、あるいはトンがろうとしている・トンがっていると勘違いしている高校生なんてのは、ホント、滑稽なものではある。