入院8日目

隣の爺さんは、一見若くて元気そうだが、80近いと聞いてびっくり。
癌が5箇所ぐらい転移している。
小生は困った。一部の看護師のように、わかった顔をして聞くのがいいのか?それはでも嘘じゃないか。わかったと言ったら嘘だろう。
家族もお孫さんもお元気で、一見うらやましいのだが、「孤独だ」と言っているのを聞かされたときは、本当に困った。

この人のことを思うと、小生は勇気が湧いてくる。仕事のうえで、いやな思いをしたり、無神経さやとんちんかんさにぶつかったとしても、この爺さんのことを思えば、全然、小生の方が、幸せじゃないか?

で、その爺さんが、朝の回診後、「やっぱり今日は退院だ」と言い出して、出ていった。それも急かされるように、挨拶もそこそこに、出て行った。そしたら、30分後には、もう次の患者がベッドごと入ってきたのには驚いた。
ベッドに寝たまま、場所が空くのを待っていたんだね。

さて小生はいよいよ元気で、ベッドに横にもならず、読書その他。15:30シャワーを浴びる。明日はいよいよ退院だ。


足には欠かさずアイスノンを巻いてもらって冷やしていたが、それも明日の朝限りだろう。