『国家論』佐藤 優 著

通勤中だけ読んで済まそうと思ったら二週間を要した。
あまり具体的な結論とは感じられなかったが、別に具体性を持った論としてでなく、月刊PLAYBOY誌の連載同様、神学的発想で国家を捉えようとする書として読めばおもしろく、刺激的な一書であると思う。

繰り返すが、冒頭に書いてあるような具体的な論とは全く思えなかったし、結論も不満。
途中の論考で出てくる思考過程が、断片的に刺激的であるので、そういう意味で考えながら読む人には楽しめるだろう。全体としてはまとまりに欠け、あまり感心しない。