『わしズム vol.20』

数年前から、本棚のインテリアとして、月刊の方のPLAYBOYを並べている。
ガンダムエース」が並んでいるよりはマシだろう、という程度のことだが…

さてインテリアであるから、ほとんどの連載は読んだことがない。たまにビートルズだの、マイルスデイビスだの、いつか役に立ちそうな特集があるので、何となく買い続けている。中で唯一、森達也の「A3」が気になっていた。

今週はひどい下痢にやられて、実は一週間経ってもまだ腹が痛いぐらいだ。火曜は特にひどくて、1時間以上続けて眠らせてもらえなかった。癪なので、どうせトイレ入るなら本を読もうと、PLAYBOYを手にトイレと寝床を毎晩往復し、連載第一回から読み直していた。もちろん、グラビアも適度に眺めて気分転換しつつ、だが。でも、読み出すと気になって、とうとう一晩で最新号まで通し読みしてしまった。実はこの連載はまだ終わってない。

あまり好きになれないなぁと思いつつ、時々拾い読みしては、ちょっと気にはなっていた程度の連載だ。「A」「A2」ともまだ観てないし、何だか作者の主観が強すぎて、読んでて疲れるなぁという印象だった。

その感想は変わらないのだけれども、まとめて最新号まで読んでみて、この人の主張に、いくつか頷ける部分もあることがわかった。

……前置きが長くなったが、もう買うのやめ!と決めていた「わしズム」vol.20を何故買ったかというと、駅前の本屋のおじさんが薦めたからではない。とり・みき大先生の漫画だけが決め手だったわけでもない。今週ずっと気になっていた森達也が対談で登場していたからだ。

これから読む。誰もじゃまするな。